国鉄の分割民営化から三十年となった四月一日、札幌でその検証をと集会が開かれました。自民党は当時、新聞広告で「ローカル線はなくなりません」と約束していたにもかかわらずJR北海道は路線の半分が維持困難という状況に。政府は「国鉄改革の所期の目的は達成した」と強弁していますが、道民の誰が納得できるでしょう。分割民営化路線の破たんは明らかです。
 三十年前、私は十五歳。JRに変わることでバラ色になるような広告ばかりだったように思います。一方で、多くの国鉄労働者が採用差別を受け、ご家族も含めて苦しい日々を強いられました。JR北海道でも人員削減と安全軽視の経営が続き、今は路線維持を理由に地方負担を求めるまでに至りました。結局、道民と労働者に分割民営化のツケを負わせようというのでしょうか。
 日高線が復旧されないため、車いすの方が苫小牧の病院で受診するのに宿泊が必要な状況になっています。実際に受診を控えるようになった高齢者もいると聞きました。移動を守ることは、命を守ること! だからヨーロッパでは、国に公共交通維持の責任が課せられているのです。日本政府は国民の移動権を守れ!
 北海道に鉄道網が張り巡らされていた歴史を知らない若い人も増えていることでしょう。鉄路とともに発展してきた北海道の歴史と、そこで働いてきた方々の誇りを、あらためて学びあいたい。大事な鉄路を守るために、私も力を尽くします。